【連載:映画で分かる女の本音】~憧れの人を待ち続けるか、想ってくれる人を選ぶか〜『ピンクとグレー』

原作はNEWSの加藤シゲアキさんの処女小説、主演はHey! Say! JUMPの中島裕翔さん、監督&脚本は『世界の中心で、愛をさけぶ』の行定勲監督、という魅力的なコラボの映画『ピンクとグレー』。

“62分後に待ち受ける衝撃”──このキャッチコピーが気になっている人も多いかと思います。

物語は人気スター俳優の白木蓮吾=ごっち(中島裕翔)の突然の死からスタートしますが、話は一旦、現在から過去へ──蓮吾と彼の幼なじみで親友の河田大貴=りばちゃん(菅田将暉)との出会いに遡り、高校時代から2人が芸能界を目指していく青春の1ページが描かれます。

そこには友情、羨望、嫉妬……さまざまな感情があり、当然恋愛も!

映画のメインキャラクターは“ごっち”と“りばちゃん”ですが、このコーナーでは彼らの間でゆれ動くもう一人の幼なじみ、サリー(夏帆)に焦点をあてて女の本音に迫っていきます。

ホンネスト

幼なじみ間で生まれる恋って、距離はものすごく近いですが、片方に恋が芽生えたのにもう片方には芽生えなかったとしたら、ものすごくつらいですよね。

サリーはごっちのことが好き。でも、幼なじみ以上にはなれない。憧れ続けるだけで実らないパターンです。

そんなサリーに想いを寄せるのがりばちゃんですが、サリーにとってりばちゃんは幼なじみ以上にならない存在──のはずでした。

なぜ、サリーはりばちゃんを選んだのか? その背景を想像してみると「この人のことを放っておけない!」という母性が生まれたからなのかな……と。

ホンネスト

日に日にスターとして脚光を浴びるごっちとは対照的に、りばちゃんはいつまで経ってもエキストラから抜け出せない。

幼なじみとしてはごっちもりばちゃんも両方応援したいけれど、どんどん遠くに行ってしまう憧れの人を想うよりも、自分を好きだと言ってくれる、頼ってくれる人を支えたいと思う。

これは当然の心の揺れ動き。だから、サリーはりばちゃんを受け入れた。

自分の好きな人を待ち続けるか、自分のことを好きと言ってくれる人を選ぶか、恋愛においてはよくある選択です。

どっちが良い悪いではなく、大切なのは自分の意思で選んだかどうかです。実際、りばちゃんの甘え上手な性格に流されてしまった感のあるサリーですが、いろいろあって、映画のラストシーンで見せる彼女の表情は、しっかりと“決断”している凜々しい表情。

中島裕翔さん、菅田将暉さん、イケメン俳優揃いでついそっちに目が行ってしまうとは思いますが、サリーの心の揺れ動きを感じることで、この青春映画のドキドキ感をより味わえるはずです!

 

 

『ピンクとグレー』

2016年1月9日(土) 全国ロードショー

(C)2016「ピンクとグレー」製作委員会

http://pinktogray.com

出演:中島裕翔 菅田将暉 夏帆 岸井ゆきの 宮崎美子/柳楽優弥 監督:行定勲 脚本:蓬莱竜太・行定勲 原作:加藤シゲアキ「ピンクとグレー」(角川文庫) 音楽:半野喜弘 製作:「ピンクとグレー」製作委員会 配給:アスミック・エース