【連載:映画で分かる女の本音】~好きな人の中身、本当に見えていますか? 愛していますか?〜『ビューティー・インサイド』

出会って、恋をして、この人と一緒に歩んでいきたい! と人生のパートナーとして相手を見るときって、選ぶときって、ありきたりの言葉ですが“価値観”が同じであることが決め手になりますよね?

もちろん一目惚れという言葉があるように、出会ったときの第一印象も大事ですが、今回ピックアップしたラブストーリー『ビューティー・インサイド』を観て考えたことがあります。

愛はどこから生まれるのだろうか? 相手の何を愛しているのか? ということを──。

ホンネスト

この映画はちょっと変わったラブストーリーです。主人公のキム・ウジンは18歳のときから、寝て目覚めると外見が変わり別人になってしまう特殊な体質(?)の持ち主。

意識や記憶はウジンのままだけれど外見は、男・女・老人・子ども・外国人……とさまざまに変化するので、当然、会社勤めはできず、インターネットでやりとりができる家具デザイナーとして活躍しています。その業界では一目置かれる魅力的な男性です。

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似ているなぁと思ったのはドリュー・バリモア主演のラブストーリー『50回目のファースト・キス』

事故の後遺症で記憶が1日しかもたない、寝て目覚めると前日の記憶は消えてしまうヒロインと彼女を愛する男のお話。1日しか過ごすことができなくても愛は生まれるのかがテーマでした。

寝て目覚めると……という設定は同じでも『ビューティー・インサイド』の場合は、毎日違う容姿になる? そんなことってある? と疑いたくなるようなファンタジー。

やはり現実的とは言えません。でも、そこにラブストーリーが添えられると、不思議。

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姿が変わること=恋の障害となり、どうやってこの障害を乗り越えてふたりはハッピーエンドになるのだろうかと、観ている側はまるで自分がウジンの恋人になったかのようなドキドキ感を味わうことになるんです。

ちなみに、ウジン役を演じるのは、なんと123人! そのうちの21人がストーリーの流れにおいて重要なキャラクターとして登場します。日本からは上野樹里が参加しています。

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123人の演じるウジンが恋に落ちる女性は、アンティーク家具の専門店で働くホン・イス(ハン・ヒョジュ)。

彼女とずっと一緒にいたくて、格好いい容姿の日を狙ってイスに告白! そういうところは見た目重視なのね……と突っ込みたくなりますが(笑)。

彼の秘密を聞いて、受け入れて、交際を始めるイスにとっての決め手は、告白されるもっと前に交わしていたウジンとの会話、そう──価値観が同じであることでした。

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その人の中身に惹かれて中身を愛したのであれば、毎日容姿が変わったとしても愛せるのか? というのは極論ですが、昔からある恋愛名言「外見じゃなく中身」の意味を突きつけられ、果たして自分自身は相手の中身を見ているだろうか、愛せているだろうか、と考えさせられます。ファンタジーの中にあるリアルな恋愛の本質にハッとさせられます。

これまでの恋愛がなかなかうまくいかないなぁという女性にとって、ウジンとイスの恋愛から学ぶべきものはたくさんありそうです。

 

 

『ビューティー・インサイド』

◆監督 ペク

◆CAST ハン・ヒョジュ/パク・ソジュン/上野樹里/イ・ジヌク/キム・ジュヒョク/ユ・ヨンソク他 キム・デミョン/パク・シネ/イ・ドンウク/コ・アソン/ト・ジハン/ペ・ソンウ/チョン・ウヒ/イ・ジェジュン/キム・ミンジェ/イ・ヒョヌ/チョ・ダルファン/ホン・ダミ/ソ・ガンジュン

◆劇場公開 2016年1月22日(金)  TOHOシネマズ新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷他全国順次公開 ◆原作者※原案 ソーシャルフィルム“The Beauty Inside” (Intel×東芝) (2013年カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル三冠受賞)

◆配給会社 ギャガ・プラス © 2015 NEXT ENTERTAINMENT WORLD. All Rights Reserved. ◆公式サイト http://gaga.ne.jp/beautyinside/