2009年の新語・流行語大賞にノミネートされてからも、廃れることなく世に蔓延する「女子力」という言葉。
男子と女子では「女子力」の定義は違いますが、清水の舞台から飛び降りる覚悟でチワワ男子が渇望する願いをぶちまけようかと。
(※調べたら、清水の舞台から飛び降りた時の生存率は85.4%でした。)
女性に面と向かってお願いできない“男性有志”から意見を募り、「女子力」について世の女性にお願い申し上げたい事をしたためたいと思います。
“取り分ける”のは正直、嫌がらせだと思うんです

「料理を小皿へ取り分ける」というテンプレ気遣いは、「女子力」に含まれると聞いております。
例えば合コン。お相手の女子はほぼ初対面。そんな方に僕の好き嫌いが分かるハズがありません。
彼女たちに悪意がないことは重々承知しておりますが、サラダが出てきた時は確実に僕の嫌いなトマトを取り分けてくれます。
また、取り分けるのであれば、平等に分けてもらいたいんです、給食のように。
先日なんてシーザーサラダなのにクルトンが入っていませんでした。
しかしこれが、女子たちの僕に対するドS行為であれば、受け入れる所存でございます。むしろ恋心を抱きます。
僕は紳士的な人間だと自負しておりますので、女子の皆様が箸より重い物を持っている姿を見るのが苦痛だったりします。
トングと小皿……そんな重いものは男子にまかせて料理を取り分けられる側になって下さい、お願いします。
“まつエク”を見るとアダ名をつけたくなるんです

「女子力UPに“まつエク”は不可避」とお考えの女子の皆様。なる早でその考えをおやめ下さい。
男子のほとんどは、派手なメイクよりもナチュラルメイク、否すっぴんの方が好きなんです。
中でも過剰な“まつエク”をしている女子には、ゲゲゲの鬼太郎の『バックベアード』、もしくはアニメ版の新世紀エヴァンゲリオンの『サハクィエル』というニックネームをつけたくなる自分がいたりいなかったり……
もし“まつエク”をつけることで、僕たちがアダ名をつけたくなるといった、「好きな女の子にイジワルしたくなる」男の心理をついているのであれば、大正解です。じゃんじゃんつけて下さい。
でも、僕たち男の子はすっぴんの女子が大好きなんです。ご理解下さいませ、お願い致します。
“肉じゃが”ではもう「女子力」を感じないんです

「女子力」=「料理」≒『肉じゃが』という方程式が女子の皆様の中にあると思うのですが、僕にはそこに「女子力」を見いだせません。
だって僕、『肉じゃが』作れますから。なんなら女子力高めだと思われるフォンダンショコラだって作れます。
男子が女子力をつけるようになった今、“肉じゃが”ごときでは男はなびかないと思うんです。
ですが、僕のためだけに“肉じゃが”を作って頂けるんなら話は別です!
味、見た目は問いません!! お片づけだって致します!!! どうか僕に手料理を振る舞って下さい! よろしくお願い致します。
男子が求める「女子力」とは、願望が入り混じった理想の女性像なんだと思います。でも、人によって好みがまちまちなんで、随分とフワフワした定義と言えます。
つらつらと色々述べてきましたが、結局「女子力」ってなんですか?
女子の皆様! こんな哀れで愚かな僕に本当の「女子力」をご教授下さい! 何卒お願い申し上げます。