【連載】オトナ漫画の原作者が本音を吐露、日常に潜むちょっとエロスなエトセトラ~自転車編~

「血管の浮き出る血湧き肉踊る腕」・・・「煙草をまさぐる指」・・・ 「スーツを着こなす細身の肉体」・・・

何気ない日常の中に、乙女達のココロの奥底を震わせる男子の所作は様々あります。 でも、乙女達を震わせるのは、人間だけではありません。 森羅万象八百万、全てのものに、エロスは存在するのです。

自転車。それにまたがる男子たち… 人の足腰に魅せられる私としては、目の保養が街に溢れていると言っても過言ではありません。しかし、90年代の日本の自転車事情は、もっと混沌させ私を魅了していました。 今回は、自転車に潜むエロスについて考察をしてみたいと思います。

「カマチャリ」…あなたは覚えておいででしょうか。 ヤンキーの象徴と言われたカマチャリを。 カマのような曲線を描くハンドルが高ければ高いほど、その力を象徴している。 ハーレーのようにワイルドなハンドル。 華やかで異性間交流が活発な者のみがまたがる事を許される乗り物。 クラスの目立たない者同士で群れを成し、息を潜めて生きてきた私にはその謎は永久に分かり得る事は出来ません。 その、そそり立つハンドルのフォルムを私はいつも舐めるように見ておりました。 いつかまたがりたい…またがって人々の視線を感じたい… そう思わせたのがカマチャリなのです。

「ユーチャリ」…ユーチャリといえば滑らなU字を描くハンドルで、カマチャリの進化系。 否、ママチャリ以上カマチャリ未満。 周りとちょっと差をつけたい。 だけどヤンキーだと思われるのは心外。 そんな保守的な心理と、個性的な欲求を見事調和させてくれる乗り物。 「ピースな愛のバイブスでポジティブな感じでお願いしますよ」 それが、ユーチャリなのです。

「ティーチャリ」…シュッとしたT字ハンドルを握り、ヤングがまたがりながら都会を走るにはうってつけの乗り物。 男性がTシャツを着て上腕二頭筋を露わにし、ティーチャリにまたがる姿は、なんともセクシーで私の奥底を震わせるシルエットでもあります。 そんな体育会系男子の洗練されたまっすぐな視線…そんな姿に私は頬を染めるのです。

世の中には何気ない風景からエロスを感じる事ができます。 外に出れば当たり前のように見ることができる自転車。 そんな日常の所作でさえも、エロスを感じることができるのです。