【連載】オトナ漫画の原作者が本音を吐露、日常に潜むちょっとエロスなエトセトラ~調味料編~

日々、口にする料理には様々な調味料が使われています。料理の影の功労者である調味料。実は、食欲だけではなく性欲にも刺激を与えているのをご存知でしょうか。今回は、食卓から届くエロス。調味料に潜むエロスをご紹介したいと思います。

しょうゆ

和食には欠かせないマルチプレイヤー。かつては「しょうゆ顔とソース顔だったら断然しょうゆ顔」と女子から絶大なる支持を集めていました。あっさりで飽きがこない。毎日だって側にいたい理想的なキッチンパパ・・・はたして本当にそうでしょうか。夜のパパはちょっと違います。漆黒の毒牙にかかれば、どんな女も思いのまま。一度染められると、何度洗っても消える事がないほど、忘れる事が難しく、体に深く刻まれたその爪跡を指でなぞれば、その時の激しい感情がよみがえり、体が熱くなるのです。傷つくのは自分だと分かっているのに求めてしまう。優しい悪魔とは、しょうゆの事なのかもしれません

お酢

昔はツンツンしていたのに、最近はすっかりマイルドになって・・・。などと、言われがちなお酢。駆け出し時代は、酢の物として気に入られようと女達の尻を追い掛け回していましたが、酸味の刺激が強過ぎると、相手にされず・・・。お酢は、考えた末にマメな男はモテると確信し、徹底したマメさと優しさで今の地位を得たのでしょう。けれど、優しさは時には残酷。「他の子にも優しいんでしょ。優し過ぎる所が怖いの・・・」不安になるほど、離れられなくなるのが女心。傷ついた女を食い物にして手篭めにしているのかもしれません。お酢には、そんな罪深い優男を感じて私は目が離せなくなるのです

ナンプラー

「黒船来航! 」といわんばかりに新星の如く現れたナンプラー。魚介類エキスがたっぷり入った液体は、臭みがあるのに癖になる味。最初は、無理だと思っていたのに、いつの間にか存在が馴染んでしまう厄介な存在です。異国の匂いに誘われて、気がついた時には身体を委ねてしまう。それは危険な火遊び。言葉が通じなくても、もっと奥深い場所で簡単に繋がる事ができるのは、若さ故なのかもしれません。エキゾチックな異国のスケールの大きさに、激しく突かれ動揺し、歓喜にむせび泣くのです。一度知ってしまうと離れられない。まさにエロスの夜明。     濃い味の方がおいしく感じるけれど、刺激の少ない薄味の方が身体に良いとされる調味料。そんな諸刃の剣の調味料にさえも、ささやかなるエロスは存在するのです。