調査のプロが教える デートで会話が途切れない豆知識~松島編~

今回は日本三景のひとつ宮城県松島をピックアップ。我々を魅了してやまない四季折々の魅力が詰まった松島には、どんな豆知識が眠っているのか。プロのリサーチャーさんから学ばせて頂こう。

日本三景の松島は海から楽しむべし

松島の絶景を満喫するには島巡り観光船に乗るべきだろう。五大堂近くの発着場を出発し、約50分で毘沙門島、仁王島など、湾内を代表する島々を巡る。大小260以上の島が浮かぶ絶景は見応えたっぷり。そして、この観光船での楽しみはもうひとつ、それがウミネコの観察だ。このとき披露したい豆知識はウミネコとカモメの見分け方だ。尾の羽に黒い帯があり、くちばしの先が赤いのがウミネコ。さらに名前の由来となったミャーミャーという鳴き声もウミネコの特徴だ。ちなみにウミネコへの餌付けは去年から禁止になっているのでご注意を。

松島を一望できる、西行戻しの松公園

松島の景色を楽しみたい人は高台にある『西行戻しの松公園』を訪れよう。独特な名前の由来は、平安末期に活躍した僧侶で歌人の西行法師が諸国行脚の途中、松の大木の下で出会った童子と禅問答をして敗れ、松島行きをあきらめた場所だからなんだとか。展望台からは松島湾が一望できる。この絶景を見ることなく去った西行法師、元々は鳥羽上皇を警護する武士だったが23歳の若さで出家をしている。その理由は、ある高貴な女性への忍びがたい恋心であったという。出家をすることで想いを断ち切ろうとしたのだろう。ちなみに超絶イケメンで和歌も上手かった西行は、女性たちからモテにモテたという。大河ドラマ『平清盛』では藤木直人が西行役を演じていた。

瑞厳寺で思いを馳せる、名句に隠された秘密

有名な句「松島や ああ松島や 松島や」が詠まれたとされるのが瑞厳寺。828年に開創された奥州随一の禅寺で、現在の建物は1609年、伊達政宗が桃山様式の粋をつくし、5年の歳月をかけて完成させたものだという。特に唐戸や欄間、あるいは襖や床の間の豪華な絵画は日本の自然美を代表する人工美の極致とされている。先述した「松島や ああ松島や 松島や」は松尾芭蕉が詠んだと思われているが、実は作者は別人。松島観光協会によると、この句の原型は江戸中期の俳人、田原坊鯨丈が詠んだ「松島や さて松島や 松島や」だという。芭蕉と松島のつながりの深さを後世まで鮮やかに残したいと思うあまり、誰かが田原坊の句に目をつけて変形、これを芭焦作として広めたとされている。