恋愛偏差値ゼロ男子が挑むモテテク~「痩せたね」編~

ビリギャルが、偏差値を40も上げて一流私大に現役合格した実話がありました。ひたむきに努力し、成し遂げた主人公の姿に多くの人たちが共感を得たことだと思います。人は、「為せば成る 為さねば成らぬ何事も」という言葉があるように、何かをなすために生まれてきたのだと思います。だから、ぐうたらな日々を送っているくせに、都合よくモテテクを使用して彼女ゲットなんて甘い話はないのです。これは、恋愛偏差値ゼロ男子が巷の恋愛ハウツーを真に受けて実践してみたお話です。

魔法の言葉「痩せたね?」

話は「女性はほめられると喜ぶ」と、非常に上から目線で書かれた本との出会いからはじまります。この手のハウツーですが、軽はずみに素人が日常生活で実践すると高い確率で大ケガします。うっかり女性の服や髪、化粧をほめた男子が取り返しのつかない状況に追い込まれる光景を何度も見てきました。それなのに「スタイルや、ファッションではなく『フェイスライン』をほめろ」のフレーズに惑わされ、女性のフェイスラインを見ながら「痩せたね?」というフレーズで遠回しにほめてみることにしたのです

ホント無敵だった魔法の言葉

仕事などでお会いした女性に「痩せたね?」と試みると、予想以上に絶大な効果を発揮しました。正直、「わかる?」と聞かれてもサッパリでしたし、「ホント?痩せてる?」と問い返されると心がチクリと痛みましたが、そのうち罪悪感はなくなりました。だって嘘のように女性と会話が弾み、心を許してくれた女性たちは、おいしいランチスポットや、苦手な上司の対策まで手とり足とり優しく教えてくれたのです。恋愛偏差値ゼロの僕にとってこの経験は衝撃すぎました

調子に乗って地雷を踏む

そんな浮かれた日々を過ごしていたのですが、その日は突然やってきました。いつもの酒場で女性に「痩せたね?」と言うと、彼女は「わかる?」とグラスを傾けてきました。さらに彼女は、僕の耳もとで「あのね……」と囁いたのです。いい香りとともに僕は「春きたコレ」と、手ごたえすら感じました。しかし……次に彼女の発した言葉は「昨日まで入院してたの」

恋愛偏差値ゼロのくせに調子こいてたから、センシティブな領域に足を踏み入れてしまい予想外の展開に思考停止。気のきいた言葉なんてかけられずパニックの極み。神様ごめんさない。もうしません。この手のハウツーは大ケガするって知ってたのになぁ……