「理想の男性は、成長できる人!」の罠 by ぱぷりこ

『妖怪男ウォッチ』ぱぷりこです。

よく婚活・恋活相談を受ける時、私は「ゆるふわ言葉と形容詞は爆破せよ!」と主張しています。なぜなら、考えているようで何も考えていないから。

特に「どんな人が好みなの?」「どういう人と恋愛して結婚したいの?」という質問への答えは、ゆるふわ言葉と形容詞のオンパレードになりがち。

 

本連載では、「どんな人が好み?」への回答によく見られる「あいまい・ゆるふわ表現の罠」を分析します。

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本日のあるある回答「成長できる人」

「自分が成長できる人がいいんだよね」 

「尊敬できる人がいい」と同じぐらい、仕事をばりばりこなすバリキャリや「優秀だね」と評価されている女子がよく言うこのセリフ。社会人として働き始めて数年以内に、多くのバリキャリ女子はこのようなことを言い出します。

成長できる人= 自分の能力開発をしてくれる人

「成長」といっても身体的な成長、精神の成長、能力の成長、いろいろな成長がありますが、彼女たちが言う「成長」を聞いてみると、だいたい下記のような答えが返ってきます。

「大学時代から付き合ってる彼は公務員で、仕事での成長意欲があまりないんだよね。私の仕事について相談しても『そんなに頑張らなくてもいいんじゃない?』って感じで物足りなくなっちゃって。でも、今の上司はすごく仕事を頑張っていて、適切なアドバイスをくれるから成長できる」

「業界のパーティーで知り合った経営者の人と最近たまに会うんだけど、いつもいいレストランや業界のキーパーソンの集まりに呼んでくれるんだよね。自分の力だけじゃ知り合えない人たちとつながれて、自分がすごくビジネスパーソンとして成長してる気がする。やっぱり、自分が成長できる人って魅力的」

 

この場合の「成長できる」は、「自分よりも仕事能力が高く、適切なアドバイスやいいものを知る機会をくれて、自分の能力開発をしてくれる人」です。同じ職場の先輩や上司、職場以外で知り合った能力の高いビジネスパーソンが当てはまります。

 

成長できる人= 自分にダメ出しをしてくる人

さらに、「自分にダメ出しをしてくれる人」という意味で「成長できる人」という言葉を使っている場合もあります。

「これまで私、ものすごくワガママで恋人を振り回してばっかりで、甘やかされてたけど、今の彼は違う。私のことをすごくしかってくれるし、ダメなところをちゃんと指摘してくれる。これまでの彼氏とはぜんぜん違う。すごく人間的に成長できてるって思う」

 

能力開発&ダメ出ししてくる人を求めると陥りがちな罠

 両者の共通項は、「自分より上の立場から、自分を指導し、能力及び精神を導き成長させてくれる」こと。さて、このような「能力を開発してくれる年上の人・自分にダメ出しをしてくる人=成長できる人」と捉えている場合、下記の罠に陥る可能性があります。

・職場で浮気・不倫コースにはまる

・モラハラ男にひっかかる

・「君には見どころがあるから成長させてあげよう」という業界の有名人(遊び人)の愛人になる

・年上の男性にチヤホヤされ慣れて、同世代の男が全員つまらなく見える

・彼に見合う女になろうとして無理をして、心身にダメージを食らう

 

好意で「自分より上の立場から、自分を指導し、能力及び精神を導き成長させてくれる」人なら確かに素敵でしょうが、実際のところ、これらのタイプには「自分より年下で仕事スキルや人生経験が浅い女子を積極的に構うことで、性欲や自尊心を満たそうとする男性」「ダメ出しをして自分の思いどおりにさせようとするモラハラ男」がまぎれこんでいます。

 

彼らの「アドバイス」は、「年下の若い女性とセックスしたい」という下心ありきであることが多く、特に不倫慣れしている男性は「なにか悩んでいるみたいだね」「相談に乗るよ」とさも相手のことを考えているふりをしながら近づいて、相手が心を許した段階で「ダメなんだけど、君のことを好きになってしまった……」と口説きにかかります。

なかなかロマンティックに口説いてくるので「同世代の男たちとは違う!」とときめく女子が多いですが、「相談&アドバイス&君に惚れた」コンボは不倫おじさんのテンプレで、何回も同じことを年下女子たちに実施している可能性があります。

 

「下心ありきのアドバイス」ならまだいいですが、ここに「アドバイス」という名の「ダメ出し」「人格否定」といったモラハラ要素が入ると、さらにヤバイことに。

「圧倒的成長ができるよ」と言いながらダメ出しをしてストレスを与え続ける彼らは、「圧倒的成長ができる職場です!」と宣伝するブラック企業によく似ています。しかし渦中にいる女性たちは「私は彼のおかげで圧倒的成長できてるの!」と言って、自分から逃げようとしません。

むしろ彼の言うとおりの「いい女」になろうと無理をして、心身に深刻なダメージを食らってばっきり折れることもしばしばあります。

 

結論:本当に「恋愛で圧倒的成長をしたいのか」再考しよう

こうして見ると、彼女たちが言う「成長できる人」とは、「なりたい自分像へ近づく学習コンテンツ」もしくは「自分にストレスを与えて、これまでとは違う行動を求めてくる存在」であることがわかります。

 

「なぜ仕事みたいな上下関係を、恋人にも求めるの?」と不思議に思うかもしれませんが、「成長できる人がいい」という女性の多くは、同世代の中では優秀で、向上心が強く、同世代の男性を「物足りない」と感じています。

そこに「自分よりも仕事ができてアドバイスをしてくる人」「自分にダメ出しができる人」が現れてアプローチをかけてきたら、「これまでの彼とは違う!」「これまでこんな人はいなかった!」とときめくのは自然なこと。

さらに社会人になってから最初の数年は「同世代の中では優秀だけど、社会人としては未熟で下の立場」に置かれるため、「もっと成長しなくちゃ」「まだまだなりたい自分に近づけていない」という焦りと成長意欲がモリモリ出てくる時期。

そんな時に「成長できそうな人」と会えば、「この人と付き合ったらもっと成長できるかも」「なりたい自分になれるかも」と、成長意欲が恋愛と結びつくように。

向上心が高いことはいいことですし、必ずしも「成長できる人」との恋愛が悪いとは言いません。

しかし、彼女たちが言う「成長」は「能力の上下関係」が前提なので、相手の能力が実はたいしたことがないと発覚したり、相手を追い抜いてしまったりした場合は「幻滅してお別れ」が待っています。かつ、不倫・浮気で揉めることもよくあります。

恋愛なら刺激的で楽しいけれど、「結婚」を考えた時に「やっぱり自分はお互いが支え合う関係がいい」「仕事っぽい関係はもう疲れた」となることも。

ビジネスパーソンとしての成長は、恋愛経由でなくてもできます。自分が望むパートナー関係はどういうものなのか、疲れがたまってきたら、再考してみるといいかもしれません。

 

妖怪ウォッチャーぱぷりこの「婚活の罠」

1. 「理想の男性は、一緒にいて楽しい人!」の罠
2. 「理想の男性は、尊敬できる人!」の罠
3. 「理想の男性は、優しい人」の罠
4. 「理想の男性は、価値観が合う人!」の罠
5. 「理想の男性は、大事にしてくれる人!」の罠
6. 「理想の男性は、成長できる人!」の罠
7. 「理想の男性は、ずっとときめける人」の罠

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著者:ぱぷりこ

『妖怪男ウォッチ』を書くインターネットの妖精&外資OL。恋愛市場で観測した百鬼夜行を供養中。チャームポイントは筆圧。

 

 

ブログ:『妖怪男ウォッチ』 http://papuriko.hatenablog.com

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