「理想の男性は、包容力のある人!」の罠 by ぱぷりこ

『妖怪男ウォッチ』ぱぷりこです。よく婚活・恋活相談を受ける時、私は「ゆるふわ言葉と形容詞は爆破せよ!」と主張しています。なぜなら、考えているようで何も考えていないから。

特に「どんな人が好みなの?」「どういう人と恋愛して結婚したいの?」という質問への答えは、ゆるふわ言葉と形容詞のオンパレードになりがち。

本連載では、「どんな人が好み?」への回答によく見られる「あいまい・ゆるふわ表現の罠」を分析します。

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本日のあるある回答「包容力がある人」

「包容力がある人がいい!」

「包容力がある人」は、モテ子からもオクテ女子からもバリキャリからも、どのタイプの女性からも等しくラブコールを送られる王道タイプ。確かに、「え?君のことなんか受けとめないよ?包容なんかしないよ?」という狭量な男性よりも、包容力がある人の方がだんぜん魅力的です。

 

包容力がある人= 強い保護者 

具体的に「包容力のある人」とはどのような人でしょうか? 腕力が強い、体が大きい、脂肪がたっぷりあって包容力=クッション性に長けている、という「物理的な包容力」の場合もたまーーーにありますが、多くの場合は「精神的な包容力」のことを指しています。

 

「前の彼氏はぜんぜん包容力がなかったんだよね。付き合いたての頃はよく相談に乗ってくれたのに、最近は『仕事が忙しくて余裕がないんだ』って言われて、相談しても話をきちんと聞いてくれないし、夜中に電話しても出てくれないし。受けとめられてる感じがぜんぜんしない」

「自分のことを全部受けとめてくれる人がいいな。どうしても自分に自信がないから、こんな私でもいいって言ってくれる、包容力がある人がいい」

「やっぱり男性は包容力がある大人がいいよね!最近の男性って軟弱だと思う。すぐに弱音を吐くし、頼りないし。やっぱり男性には頼りたいし甘えたいから、包容力がある大人の男性がいい」

 

まとめてみると「包容力がある人」とは「自分の悩みや感情を全部受けとめてくれる人」「自分を全肯定してくれる人」「弱さやネガティブさを見せない人」という意味であることがわかります。パートナーというよりは「強い保護者」のイメージです

 

強い保護者を求めると陥りがちな罠

 「包容力がある人」を「「自分の悩みや感情を全部受けとめてくれる人」「自分を全肯定してくれる人」「弱さやネガティブさを見せない人」=「自分より強い保護者」という意味で使っている場合、下記の罠に陥る可能性があります。 

・「男は強いから偉いので従え」という男尊女卑の男性にひっかかる

・「相手の弱さを認めない」という無茶を要求する

・自立精神が育たず、精神的に依存しがちになる

・「いいと思ってたのに幻滅!」という短期恋愛ループにはまりやすい

・そもそも相手が見つからない

「男は強くあらねばならない」というジェンダー規範が強い男性はそれなりにいますが、彼女たちが求める「強くて優しくて包容力がある」人はごく一部。「男は強いから偉い」という家父長精神にのっとってナチュラルに男尊女卑をして「女はこうあるべき」というジェンダー規範を押しつけてくる人もそれなりにいます。

「女はこうあるべき」という価値観が一致し、彼の要求が気にならないなら問題はないですが「受けとめられたいけど男尊女卑はいや!」という場合(そしてこれが結構多い)、「ときめいたけどダメだった!」とすぐに幻滅し、短期恋愛を繰り返すループにはまりがち。

また、相手に「強い保護者」ぶりを求めていると、相手が弱った時に「自分のことをいつもみたいに受けとめてくれない」と不満を抱くことになります。

 

恋愛時期ならまだしも、結婚相手となるとかなり難しいです。何十年もずっと好調な人、つらいことがあっても弱音を一切吐かない人、自分のつらさよりも他人を受けとめようとする精神が強靭な人は、そうそういません。

結果的に、そもそも相手が見つからないか、候補がいたとしても「なんか違う」とやっぱり幻滅し、相手が弱るたびに相手を入れ替える(あるいは浮気して外注する)など、長期的なパートナーシップを築きにくいリスクがあります。

 

結論:不公平な関係を求めるリスクを自覚しよう

「包容力がある強い保護者がいい」という女性は「自分がつらい時は全力で受けとめてほしいが、相手がつらい時は相手を全力で受けとめるつもりはない」「自分を受けとめてくれない相手はいらない」という、一般人にはわりとつらい「非対称かつ不公平な関係」を求めていることがあります。

 

もちろん、まれに地母神かブッダのような「広い心ですべてを受けとめる」系の男性もいるにはいます。しかし、その能力はもはや人外めいているため、数としては圧倒的に少数。そもそも見つけることがとても難しいです。

とすると「比較的に強そうな保護者」を見つけて付き合うことになるわけですが、「相手の弱さを認めない」プレッシャーにより相手がガマンしきれずに逃げたり折れてしまう可能性は常にあります。

 

「自分の弱さは受けとめてほしいが、相手の弱さは認めない」という無茶ぶりは、男女問わずやりがちで、パートナーはとても疲弊します。「なぜ自分は相手に求めてばかりいるのか」「無茶ぶりを求めるリスク」(相手をつぶす、そもそも相手が見つからない)を考え、本当に自分がパートナーに求めている条件としていいのか、再考してみるといいかもしれません。

 

妖怪ウォッチャーぱぷりこの「婚活の罠」

1. 「理想の男性は、一緒にいて楽しい人!」の罠
2. 「理想の男性は、尊敬できる人!」の罠
3. 「理想の男性は、優しい人」の罠
4. 「理想の男性は、価値観が合う人!」の罠
5. 「理想の男性は、大事にしてくれる人!」の罠
6. 「理想の男性は、成長できる人!」の罠
7. 「理想の男性は、ずっとときめける人」の罠
8. 「理想の男性は、包容力のある人!」の罠

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著者:ぱぷりこ

『妖怪男ウォッチ』を書くインターネットの妖精&外資OL。恋愛市場で観測した百鬼夜行を供養中。チャームポイントは筆圧。

 

 

ブログ:『妖怪男ウォッチ』 http://papuriko.hatenablog.com

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