「理想の人は、なんでも話せる人!」の罠 by ぱぷりこ

『妖怪男ウォッチ』ぱぷりこです。よく婚活・恋活相談を受ける時、私は「ゆるふわ言葉と形容詞は爆破せよ!」と主張しています。なぜなら、考えているようで何も考えていないから。

特に「どんな人が好みなの?」「どういう人と恋愛して結婚したいの?」という質問への答えは、ゆるふわ言葉と形容詞のオンパレードになりがち。

本連載では、「どんな人が好み?」への回答によく見られる「あいまい・ゆるふわ表現の罠」を分析します。 

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本日のあるある回答「なんでも話せる人」

「なんでも話せる人がいいな」

恋愛経験が豊富な人もそうでない人もよく使う表現です。確かに「この人に本心をしゃべったらどこに密告されるかわからない」「彼との付き合いには守秘事項リストが必須」という人よりも、なんでも話せる人の方が付き合いやすいと思われます。

 

「なんでも話せる人」= 共感して肯定してくれる人

では、「なんでも話せる人が好み」という人は、具体的にはどのような相手が良いと思っているのでしょうか? 

「私が仕事の愚痴とかを言ったら『わかるよ』『つらかったね』って理解を示してくれることかな。前の彼は『俺ならこうする』とかアドバイスしてきたり、『君のやり方にも問題がある』とダメ出ししてきたりで、疲れちゃって、だんだん彼に話すことが減っていった。だから、次は安心してなんでも話せる人がいいな」

「親が厳しかったせいか、人に否定されるのが怖くて自分の気持ちを他人になかなか話せないんだけど、いま好きな先輩はどんなことでもちゃんと聞いてくれる。『偉かったね』って認めてくれるから安心してなんでも話せる」

 

このように「なんでも話せる」という表現を、「愚痴や悩み、ネガティブな気持ちなどの話をした時、否定せずに肯定してくれる」「共感を示してくれる」という意味で使っているようです。

 

共感して肯定してくれる人を求めると陥りがちな罠

「なんでも話せる」を「愚痴や悩み、ネガティブな気持ちなどの話をした時、否定せずに肯定してくれる」「共感を示してくれる」という意味で使っている場合、下記の罠に陥る可能性があります。

・「そうだね」「つらかったね」と言って聞き流す「口だけの人」に引っかかる

・女性に頼られて依存されることで自信をつけたい男性の「承認欲求の道具」にされる

・内心では女性を見下している男性に引っかかる

・話し合いが必要な場面で、きちんとした話し合いができず修羅場になる

本当に心の底から話を聞いて理解し、「そうだね」と共感を示して肯定してくれるなら問題はありません。
しかし、世の中には「女性は共感を求める生き物だから、とりあえず本心はどうあれ共感したフリをしておけばいい」と思っていて、中身をろくに理解せず「そうだね」「つらかったね」「わかるよ」という三種の神器言霊をリピートする男性がいます。

 

特にこの手口を使うのが、遊び人、不倫おじさん、自称メンヘラほいほい男です。

遊び人は、とにかくどんな女性の話でも否定せずに肯定します。なぜなら、同時並行で複数の女性を口説いているため、返事を考える暇がないからです。「そうだね」「つらかったね」「わかるよ」「えらいね」と言えば、相手は「わかってくれている!」「認められている!」とさらに話をするようになります。

人間は、自分の内面を打ち明けた人間に好意を抱くようにできていますので、ここまでくれば遊び人が望むセックスまであと少し。不倫おじさんは遊び人ほど同時並行で口説かないものの、「共感を示してセックスを求める」という行動原理は同じです。

自称メンヘラほいほい男は、悩みを抱えている女性・精神が不安定な女性から依存されることで自信をつけたい男性です。
彼らは女性の相談を聞き、やたら長文で即レスをします。彼らはとても親身ですが、「相手が好きだから助ける」のではなく、「頼られて依存される自分が好きだから相手を助ける」人たちです。女性が「なんでも話せる」と依存してくればくるほど、彼らの承認欲求は満たされますので、複数名の女性に同じアプローチをして誰とも付き合わないメンヘラほいほい男子は結構います。

これだけなら「なんでも話して精神的に満たされる女性」と「なんでも話されて精神的に満たされる男性」同士でウィン★ウィンと言えなくもないですが、メンヘラほいほい男の中には「あの子はメンヘラだからさ(笑)」「2時とかにこんな長文を送ってきてさ(笑)。やばいよね(笑)」などと彼女たちを馬鹿にしたり、見下したりする発言を外部でしていることがあります。
遊び人の中にも「とりあえず女は共感を示して優しくすればやらせてくれるよね(笑)」「だいたい同じだよね馬鹿だよね」と女性を見下している人がいます。

このような男性とお付き合いをした場合、いざ本当に話し合いが必要な場面になるとまるで建設的な話ができず「わかるって言ってくれていたのに否定された!」「結婚できないって言われた!」と修羅場に陥りがち。

 

結論:肯定・共感する人=信頼できる相手とは限らない!と心得よ

基本的に「なんでも話せる人」は「なんでも話せるほど信頼している人」でもあります。しかし世の中には、信頼を得るために「肯定と共感」という手法だけを用いて、本心はまるで肯定も共感もしていない「なんでも話せるけど信頼できない人」がいます。

彼らがなぜ「相手からの信頼」を求めるのかと言えば、達成したい目的があるから。

遊び人や不倫おじさんの場合はセックス、メンヘラほいほい男の場合は承認欲求です。彼らにとって女性は「欲求を満たす道具」にすぎません。彼らを信頼すればするほど「なんでも話せるけど付き合えない」「なんでも話せるけど結婚できない」という「なぜか満たされない」という泥沼に沈んでいきます。

大事なのは「この人は共感を示しているけれど、自分の話をきちんと理解したうえで返事をしているのか?」「本心で言っているのか?」を見極めることです。

 

会って数回でわかるものではないですが、長期的に話をしていれば「あれ?この人、私の話を聞いてないかも?」と違和感を覚えることが少なからず出てきます。この時に違和感を無視せず、「この前と言っていることが違うよね」「なんでごまかすの」などとちゃんと自分の意見を言ってみましょう。

彼らは薄っぺらい共感を示すことは得意ですが、本音を語ることは得意ではありません。本音を語ってほしいと言われると、沈黙したり逆ギレしたり謎論理でごまかそうとしてきます。

本当に信頼関係を結んでいる相手は、お互いに本心を言える相手であるはずです。しかし「私はなんでも話せる」という「自分」の状態にしか注目していないと、「自分だけがなんでも話していて、相手は何も話していない」状態に気がつかず、罠にはまる可能性が高くなります。

 

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著者:ぱぷりこ

『妖怪男ウォッチ』を書くインターネットの妖精&外資OL。恋愛市場で観測した百鬼夜行を供養中。チャームポイントは筆圧。

ブログ:『妖怪男ウォッチ』
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