「理想の人は、セックスの相性がいい人!」の罠 by ぱぷりこ

『妖怪男ウォッチ』ぱぷりこです。よく婚活・恋活相談を受ける時、私は「ゆるふわ言葉と形容詞は爆破せよ!」と主張しています。なぜなら、考えているようで何も考えていないから。

特に「どんな人が好みなの?」「どういう人と恋愛して結婚したいの?」という質問への答えは、ゆるふわ言葉と形容詞のオンパレードになりがち。

本連載では、「どんな人が好み?」への回答によく見られる「あいまい・ゆるふわ表現の罠」を分析します。

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本日のゆるふわ表現「セックスの相性がいい人」

「セックスの相性は重視する」

「セックスの相性がよくないとダメなんだよね」

一見するとかなり具体的な表現のように見えます。この言葉を言うということはつまり「自分は性欲が強い」「セックスがパートナーシップを築くにあたって重要」だと自覚しているということ。でも「相性」って具体的になんでしょうか? ここに罠がひそんでいます。

 

「セックスの相性がいい人」= セックス回数が多くて手慣れてる遊び人

この言葉を使うのは、自分の性欲に忠実でがんがん口説いたり行動したりする女子。そして、セカンドや不倫から抜けようとしてるけど抜けられない女子。前者は特に問題ないですが、後者の場合は注意が必要です。

「いつまでもセフレポジションのままじゃダメだなって思って、婚活で彼氏ができたんだよね。でもセックスの相性はセフレの方がいいから、どうしても今彼に満足できなくて比較してしまう。また戻るかも」

「もうアラサーだし、周りが結婚してるのを見てると、不倫なんてしてる場合じゃないのはわかってる。でも、今の不倫相手はセックスの相性が最高だから、いまいち抜けきれなくて」

 

彼女たちが言う「セックスの相性がいい相手」とは「セックスに手慣れている遊び人」「自分が受け身でいても、向こうから言いよってきてホテルに連れ込んで、おもてなしセックスをしてくれる男」です。「セックスの相性がいい」という言葉は「だから、セカンドや不倫を続けるのはしょうがない」という言い訳として使われています。

セックス回数が多くて手慣れてる遊び人を求めると陥りがちな罠

「セックスの相性がいい人」を「セックス回数が多くて手慣れてる遊び人」という意味で使っている場合、下記の罠に陥る可能性があります。

・遊び人や不倫おじさんにどっぷりハマる

・セカンドや不倫から抜けようとしても抜けられない

・彼氏・彼氏候補ができてもセックスに満足できず、遊び人に舞い戻る

・「彼に誠実でいたい」と思いつつ、言い寄られたら浮気する

「セックスの相性がいいから別れられない」という女性の多くは、恋愛に対しては受け身の流され体質で、自分の要望を伝えることも苦手です。自分の要望をきちんと伝えられるタイプであれば、相手にとって都合のいい関係(しかし自分にとって不満がたまる関係)をだらだらと継続しないからです。

 

このような受け身で流されタイプの女性は、遊び人や不倫おじさんにとっては格好のカモです。強引に口説けば落とせるし、文句や要望を言いません。

「あなたと付き合いたい」「やっぱり別れる」と都合の悪いことを言ってきたとしても、「君が好きなんだ」とキスしてベッドに連れ込めば、都合のいい関係を継続できます。彼女たちに彼氏ができても、ロマンティックに口説けば関係継続できる可能性も高い。楽。本当に楽。

男性にとっては楽すぎる一方、女性は苦難の連続です。「彼氏が欲しい」「結婚したい」と思っていても遊び人の強引に口説くセックスが好きなので、なかなか抜けられません。

抜けようと思って彼氏を探そうとしても、ノン遊び人と遊び人を比較して「やっぱり彼のセックスが好き」と舞い戻ってしまいます。「彼に誠実でいたい」という気持ちと「やっぱりセフレや不倫相手のセックスの方が好き」という気持ちの間で揺れてストレスフル。舞い戻ったらここに罪悪感が追加されるので、さらにストレスはたまります。

結論:「相性」の中身を解体しよう

彼女たちの特徴は「あなたにとっての、セックスの相性って具体的にどういうところが合うの?」と質問した時に、明確な回答が返ってこないことです。

そもそも「セックスの相性」を測る指標は、ざっと考えただけでもこれだけあります。

・長さ

・太さ

・形状(カーブ具合など)

・持続時間

・プレイスタイル(優しめ、ハードめなど)

・相手の気持ちいいところを見つける観察力

・雰囲気づくり力

これらの総合値で「セックスの満足度」は決まります。上記のうち、「長さ・太さ・形状」といった物理的な部分が合わない場合は、確かにセックスの相性は良くありません。かつ、改善もなかなか難しいです。お別れするか、セックスに期待せず仲良く一緒にいることを選ぶ必要があります。

持続時間はテクニックもありますが、主に体力と慣れに比例します。この点で遊び人とノン遊び人を比較すると、そりゃあ「遊び人の方がセックスの相性がいい」となります。特に新しい彼が「あまり彼女がいないタイプ」だとすると「セックスに不満!」となるのは目に見えています。

しかしこれは慣れと体力の問題なので、継続していれば改善する見込みはあります。

残りの「プレイスタイル」「気持ちいいところを刺激してくる」「雰囲気づくり」などは「2人で一緒に開発」できます。例えば性欲が強く自分の意見を言うタイプの女性は「ここが気持ちいい」「それはやめて、痛い」と、がんがん相手にフィードバックしたりリクエストすることで、セックスの満足度を高めます。

彼女たちにとってセックスは「2人で作るもの」であり、最初は「相性が悪い」相手でも「相性がいい」相手に変わると知っています。

 

しかし、受け身に徹して流される女性は、自分の意見を言ったりすることが苦手です。そのため、自分の好みを相手がうまく見つけて刺激してくれない限り、セックスの満足度が高まりません。最初から「自分にとって気持ちいいものを提供してくれる完成形」を求めています。

彼女たちにとってセックスは「2人で作るもの」ではなく「男に与えてもらうもの」。この意味だと「セックス経験が多く、もたつかずスムーズで女扱いがうまい人間」の方が「セックスの相性がいい」ことになります。

「遊び人のセックスが好き」ということ自体は問題ではありません。問題なのは、「自分は遊び人のおもてなしセックスが好き」と自覚していないことです。自覚しているなら「私はこういうセックスが好きだから、付き合う人はセックス慣れしている人オンリー」と主体的に動けますが、自覚していないと「結婚したいから誠実な人と付き合ってみたけどなんか不満」「セカンドや不倫をやめたいのにやめられない」という沼にずぶずぶハマり、原因がわからず、もがくことになります。

 

この罠から逃れるためにやってほしいのは2つ。まず、「自分にとって相性がいいとはなにか」を解体すること。そして、ノン遊び人の彼とのセックスが不満な場合、自分のリクエストを伝えることで改善可能かどうかを確認すること。

この解体で望まぬ関係から足を洗えるならハッピーだし、「やっぱり遊び人とのセックス」が好きというのであれば、その道を突っ走ればいいと思います。

 

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著者:ぱぷりこ

『妖怪男ウォッチ』を書くインターネットの妖精&外資OL。恋愛市場で観測した百鬼夜行を供養中。チャームポイントは筆圧。

ブログ:『妖怪男ウォッチ』
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