「理想の人は、知らない世界を見せてくれる人!」の罠 by ぱぷりこ

『妖怪男ウォッチ』ぱぷりこです。よく婚活・恋活相談を受ける時、私は「ゆるふわ言葉と形容詞は爆破せよ!」と主張しています。なぜなら、考えているようで何も考えていないから。

特に「どんな人が好みなの?」「どういう人と恋愛して結婚したいの?」という質問への答えは、ゆるふわ言葉と形容詞のオンパレードになりがち。

本連載では、「どんな人が好み?」への回答によく見られる「あいまい・ゆるふわ表現の罠」を分析します。

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本日のゆるふわ表現「知らない世界を見せてくれる人」

「次の彼は、知らない世界を見せてくれる人がいいな」

元カレと別れたばかりの人、特に長く付き合って倦怠期を経験した人は、このように「知らない世界を見せてくれる人がいい」という理想を口にしがち。

確かに、「オムライスは卵とごはんでできてるんだよ」など「20年以上前から知ってますけど???」ということばかりを話す人よりも、「ドリアは日本生まれの洋食で、フランス料理に昔からあるドリアはトマト料理で、まったくの別物なんだよ」と、知らない話をしてくれる人の方が楽しいでしょう。

 

知らない世界を見せてくれる人
= 刺激的なコンテンツを提供する人

「知らない世界を見せてくれる人」とは具体的にどのような人でしょうか?「Welcome to unknown world」と耳元でささやく人のことでしょうか?

「元彼は大学1年からの同級生で5年ぐらい付き合ってたんだけど、社会人になっても、趣味や考え方が大学生の頃から変わらなくて子供っぽいし、『私それ知ってるし』って思うことが増えてきたんだよね。その点、いま好きな先輩は帰国子女だし、私の知らないことをいっぱい知っているし、新しい世界を見せてくれるからとても楽しい」

「合コンで出会った大学院生の彼は編集者になりたいんだって。だからたくさんの本を読んでいて、ものすごくいろいろなことを知ってて、話してくれること全部が新鮮」

 

「知らない世界」という言葉は「未体験の経験」「自分が知らない知識」、ざっくりまとめれば「未知の刺激・コンテンツ」を指しています。この場合、「知らない世界を見せてくれる人」とは「刺激的なコンテンツを提供する人」です。

 

刺激的なコンテンツを提供する人を求めると陥りがちな

このように、「知らない世界を見せてくれる人」=「刺激的なコンテンツを提供する人」という意味で使っている場合、下記の罠に陥る可能性があります。

・知識マウンティングが好きな男に引っかかる

・不倫おじさんに引っかかる

・女癖が悪い業界の有名人に引っかかる

・見下されて自尊心を削られる

・刺激中毒になり、つらい恋愛ばかりするようになる

・短期恋愛になる

刺激的なコンテンツを提供できるのは、2パターンに分かれます。まず、知識欲が強く勉強熱心で、同世代の人より知識があるタイプ。もうひとつは、突出して知識欲や能力があるわけではないけれど、年上のため、相対的に自分より知識や経験が豊富に見えるタイプ。

 

知識欲が強い人は専門家やメディア関係者、研究者、オタクなどに多く、普通の人が知らないことをよく知っています。彼らの話は確かにおもしろいのですが、中には「知識がある自分は人よりも優れている」と、知識の多さをプライドにしている人もいます。

特に中途半端な知識しかなくコンプレックスが強い人は「知識の多さ」で上下関係を測ろうとするので、知識がない人を馬鹿にしたり、逆に相手の方が詳しかったりすると逆ギレしたりします。

彼らが自分より知識がない人を相手にするのは、「新しい世界を見せてあげたい」ためではなく、「自分の方が優れている」と思いたいためなので、自己満足の道具にされるリスクがあります。

また、不倫おじさんに引っかかりやすくなります。不倫おじさんは、同世代と比べると、とりたてて知識や経験が豊富なわけではないのですが、年下の人間に絡むことで年の差マジックを使い、「自分は経験が豊富で知識がある」イリュージョンを演出します。

 

知識があり、不倫おじさんの年の差イリュージョンも使うのが「業界の有名人」です。ダブルの意味で「知らない世界を見せてくれる人」なので、刺激を求める人がもっとも引っかかりやすいタイプと言えるでしょう。

彼らは「知識を武器に使う遊び人」なので、だいたいがセカンドの泥沼になるか、短期恋愛で終わります。

「刺激だけもらえればいい」と割り切れるのならそれでもいいですが、彼らが与える刺激に慣れてしまうと、同世代の人と会っても「つまらない…」「面白くない…」「知ってる世界ばかり…」と感じ、みずからつらい恋愛を続けてしまう「刺激中毒」になる危険もあります。

 

結論:刺激の強さは相性とは関係ないことを知ろう

この罠にはまるのは「知識や刺激などのコンテンツを恋愛相手から得ようとする」からです。罠にはまるのを防ぐには、2つの方法があります。

 

まず、「長く関係を続けるにはどういう人がいいか」という条件を別途、考えることです。「知らない世界を見せてくれる人」は、「刺激とコンテンツ」をベースに計測するため、「長期的に関係を続けられるかどうか」をまったく考慮していません。

そのため、「知らない世界を見せてくれる人」を求めると、「考え方が違いすぎてすぐにお別れ」「すごく知識があると思ったら意外と浅くて幻滅してお別れ」といった短期恋愛になりがち。若い時の恋愛なら問題ないですが、本気で結婚を考えている場合、「長く関係を続けられる人とはどんな人か」という条件を考えないと、迷走コースに向かいます。

もうひとつは、「知らない知識や経験の提供」を、恋愛・結婚相手に求める必要が本当にあるのか? を考えること。知識や経験といったコンテンツは、友人や趣味サークル、書籍などでもじゅうぶんに手に入ります。

 

刺激は楽しいですし、好奇心が強いこと自体は問題ありません。ただ「刺激を求める先は恋愛である必要があるのか」「刺激中毒になっていないか」を定期的に見直すと、「幸せな恋愛につながらない!」という迷走から抜け出せるかもしれません。

 

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著者:ぱぷりこ

『妖怪男ウォッチ』を書くインターネットの妖精&外資OL。恋愛市場で観測した百鬼夜行を供養中。チャームポイントは筆圧。

ブログ:『妖怪男ウォッチ』
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