幸せを感じないなら「理想・現状・ギャップ」を高筆圧でくっきりはっきりさせよ by ぱぷりこ

『妖怪男ウォッチ』ぱぷりこです。よく婚活・恋活相談を受ける時、私は「ゆるふわ言葉と形容詞は爆破せよ!」と主張しています。なぜなら、考えているようで何も考えていないから。

f:id:zexyenmusubi_honnest:20180531160400j:plain

本連載ではこれまで、「理想の人」を語るゆるふわ言霊と、はまる罠、罠の回避方法を見てきました。さまざまな罠があって驚いたことかと思いますが、これまでに登場した罠は実は4タイプにまとめることができます。

1 妖怪男に引っかかるタイプの罠

2 安定した恋人関係が築けなくなるタイプの罠

3 心身にマイナスの影響が出るタイプの罠

4 問題が改善しないタイプの罠

最終回の総まとめとして、それぞれの「罠にはまる人の傾向」「罠の回避方法」をタイプごとに見てきましょう。

 

1 妖怪男に引っかかるタイプの

・不倫おじさんに引っかかる
・遊び人に引っかかる
・モラハラ男に引っかかる

「妖怪男に引っかかる」罠にはまるのは、「恋愛にたいして夢ファンタジーを抱いている人」です。

不倫おじさんや遊び人に引っかかるのは「少女マンガのように、受け身の女性を男性がリードしてくれる恋愛」を求めている人。モラハラ男に引っかかるのは「バリキャリ恋愛映画のように、自分より能力や社会的地位が高い人がリードしてくれる恋愛」を求めている人。どちらも「理想の相手像」が比較的はっきりしているものの、その理想は「ファンタジー」がベースになっています。

マンガや映画などのフィクションでは、「運命の王子様が自分を一途に愛してくれるハッピーエンド」が主流ですが、現実では残念ながら「運命の王子様の着ぐるみをかぶった妖怪男」のほうが圧倒的です。

着ぐるみ妖怪男は、生息数の多さゆえにエンカウント率が高く、はまってしまったら失恋や傷心はまぬがれないという問題がありますが、手口がとてつもなくわかりやすく一律化しているため(遊び人の資格試験でもあるのか???というぐらい皆が同じ手口を使います)、一回その正体を見破ると「こいつの背中…!チャックがついている…!妖怪男…!こいつは王子様の皮をかぶった妖怪男…!」と瞬時に見分けて滅せるようになります。

罠の回避方法は「事前に手口を知る」方法が有効ですが、だいたいの人は「いちどはまって痛い目を見ることで学ぶ」ことが多いです。

 

2 安定した恋人関係が築けなくなるタイプの

・出会いがない、出会っても付き合えない
・すぐ別れて短期恋愛を繰り返す

「安定した恋人関係が築けない」罠にはまるのは、「理想がはっきりしているが、条件が多すぎて他人に求めすぎている人」です。

「出会いがない」罠にはまるのは、「受け身で自分から行動しない人」。「すぐ別れて短期恋愛を繰り返す」のは「相手が望みどおりにしてくれないとすぐに不満になってイヤになる人」。一見すると正反対のように見えますが、どちらも「自分の理想が強くあり、その理想に合致している人がくるのを待っている」という共通点があります。

理想がはっきりしていることはいいのですが、このタイプの人はだいたいにして「他人に求めすぎている」傾向があります。相手に望む条件が多ければ多いほどファンタジーめいた存在になっていき、マッチするリアル・ヒューマン・ビーイングが減っていきます。そしてファンタジーを求めるほど、王子着ぐるみの妖怪男に引っかかる確率も上がっていきます。

罠を回避するには「自分がどれだけ他人に求めているか、条件の棚卸しと見直し」が有効です。本当に譲れない条件はもちろん残していいですが、どうでもいい条件はすっぱり切り落としてみると、マッチングする相手の幅が広がります。幻獣ハンターの道を歩むというならそれは個人の自由ですが、茨の道であるということを覚悟して進む必要があります。

 

3 心身にマイナスの影響が出るタイプの

・相手への不満がたまる
・心身を病む

「心身にマイナスの影響が出る」罠は、「自分の望みや感情を自分で把握できていない人」がはまりやすいです。

望まない恋愛で傷ついているのに無視して「私は大丈夫★」と心を押し殺してストレスで倒れたり、不満がたまっているのになぜ不満なのかを自分で深掘りせずに爆発して恋愛関係も爆発四散したり…。どちらも「なぜ自分は幸せだと感じていないのか」「どういう状況が自分にとって望ましいのか」を自分で把握していないがゆえに起こります。我慢強い人ほど、長期化して深刻化する傾向があります。美徳とハサミは使い方をまちがえれば大変なことになる、という好例です。

この罠の回避方法は「望みや感情をくっきりはっきりさせる癖をつけること」。人間は、あやふやで正体不明のものに不安を感じるものですし、問題がわからなければ解決方法も見つかりません。まず不満やストレスの正体をはっきりさせる。あとは人類の英知に頼れば、対処方法はたいてい見つかります。

この罠の怖いところは「ふんわりした正体不明の不安は、ふんわりした正体不明の方法で解消しよう」となり、占いや神頼みなどに走りがちなところです。ちょっと頼るぐらいならいいですが、がっつり依存すると、「不満から抜け出せない→よりふんわりした方法に頼る→さらに抜け出せなくて不満が加速」という最悪のスパイラルになるのでご注意を。

 

4 問題が改善しないタイプの

・セフレから抜け出せない
・数年単位で状況が変わらない、改善しない

「問題が改善しない」罠にはまるのは「現実の問題から目をそらす人」「思考や行動をしない人」です。

この罠は4タイプのうち最も深刻です。現状に不満があるのに「未来にどうにかなるかもしれない」と期待して「現実」から目をそらすために問題の構造も、解決策もわからない。そのうえ、自力で解決できないために他者や未来に問題解決を丸投げするため、数年単位で状況が変わりません。

状況が変わらないならまだしも、状況が悪化していく場合もよくあります。そうすると高確率で3の「心身にマイナスの影響が出る」罠にもはまります。こうなると、なかなか自力では抜け出せず、「神か運か石油王によってすべての問題が一瞬にして完璧に解決する」一発逆転を狙う、人生を賭けた大博打に出ます(そしてほとんどの人が負けます)。

この罠を回避するには「現実の問題に目を向け、思考し、行動すること」が有効です。とはいえ、人はつらーい現実や痛い問題からは逃げたくなるもの。問題を何年も放置していたら、いい感じに熟成して腐臭がたいそう芳しくなっているので、「ちょっと目を向けてみたけど怖くてやめた」となる人の話もよく聞きます。しかし、放置していたら、さらに問題は大きくなり、腐臭は強くなります。

問題から解放されたいなら、どこかで目を向けて、片付けに取り掛からなければなりません。最初から全部をどうにかしようとせず、少しずつ、小さい問題から取り掛かることです。小さな成功を積み重ねていけば自信がつくし、問題も少しずつ小さくなって見通しがよくなります。

 

結論:理想・現状・ギャップの3つを筆圧でくっきりはっきりさせよ

4タイプの罠は、下にいけばいくほど深刻度が増していきます。深刻度の違いは「自分の望みや現状を把握しているか、できる能力と気力があるか」どうかで変わります。

問題解決の基礎は「自分の望み・理想はなにか」「現状はどうか」「現状と理想のギャップは=問題はなにか」を確認することです。これができれば問題の7割は解決しています。

1「妖怪男」は確かにダメージを負うのですが、とても手口がわかりやすいうえに関係破綻によって強制的に暗黒状況が終わるため、現状を把握せざるをえなくなります。

2は「同じことを繰り返す」点では現状・問題把握があまりできていませんが、「自分の望み」がはっきりしているため、こちらも現状・問題把握に手をつければ罠から抜け出せます。

3「心身にマイナスの影響が出る」になってくると、そもそも「自分の望み」があやふやで自覚できていないため、「現状が不安で不満なことはわかっているけど、なにが問題なのかわからない」状態に陥ります。

さらに4「問題が改善しない」になると、現場と問題から全力で目をそらすため「望み」を自覚していようがしていなかろうが、問題解決からは遠ざかります。

 

なにか恋愛がうまくいかない、つらいと感じたら、「自分にとってどういう恋愛・生活が理想か」「現状はどうなっているか」「理想と現状のギャップはなにか」の3点を、ゴリゴリ書き起こしてみることをおすすめします。

しっかりした文章でなくて大丈夫です。とっちらかったものをそのまま書くだけでも、何度も出てくるキーワードがあるはずです。いちど出し切ってから時間をおいて読み直してみると、それらのキーワードから「理想」「現状の不満や不安」を見つけ出しやすいので、とりあえず書く! 書きまくる!こと。

 

高らかな筆圧こそが、ゆるふわ言霊と罠を滅します。幸せな恋愛が訪れることを願って、皆様ご唱和ください。

ゆるふわ言霊は滅っ! 筆圧ビーウィズユー!

ぱぷりこでした。

 

f:id:zexyenmusubi_honnest:20170723113414p:plain

著者:ぱぷりこ

『妖怪男ウォッチ』を書くインターネットの妖精&外資OL。恋愛市場で観測した百鬼夜行を供養中。チャームポイントは筆圧。

ブログ:『妖怪男ウォッチ』
http://papuriko.hatenablog.com

Twitter:https://twitter.com/papupapuriko?lang=ja

この作者の過去記事