婚活って、恥ずかしいことですか?羞恥心を乗り越えて、幸せになろう by トイアンナ

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こんにちは、トイアンナです。すっかり一般用語として落ち着いた「婚活」ですが、そもそもこの言葉が生まれたのは2007年。広まったのは翌年に書籍『「婚活」時代』が発表されてからでした。意外や意外、まだ普及して10年も経っていない新語なのです。

 

恋愛結婚の副作用に疲弊する現代人

それでもここまで一般的になったのは「頑張らないと結婚できなくなっている」現象に、私を含め共感した方が多かったからでしょう。そもそも恋愛結婚が主流になったのは1960年代。(http://www.garbagenews.net/archives/1845050.html

 

当時は「お家制度に縛られないロマンティック・ラブってなんて素晴らしいんだ!」とポジティブにとらえられた恋愛結婚ですが、自由になったということは、努力を要することも意味します。恋愛結婚が圧倒的多数になった現代は、ぼおっとしていては結婚できない時代となりました。

そして「もう恋愛結婚に疲れた」という本音を示すかのように、2016年にはドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』が大ヒットしました。登場人物が「就職という名の結婚」を提案し、他人であるにも関わらずいきなり一緒に暮らす設定は、「お見合い結婚の時代へ逆行したい」という世間のホンネを示すものでした。

 

恋愛結婚が「ステータス」になり、婚活は「恥」になった

その結果、どんな変化が生まれたか……。「普通に恋愛して、普通に結婚する」ことがステータスとなったのです。努力をしなければ結婚できない、という現状は「結婚できないヤツは努力不足だ」というレッテル貼りをもたらしました。

しかも現代における結婚への努力とは、恋愛結婚で結ばれるための努力だけを指します。お見合いをすることは妥協であり恥だ、「普通の」恋愛結婚ができる人間は、そんな手に頼らず美容や収入で磨きをかけているはずだ……。という強烈なレッテルは、いまも私たちを傷つけています。

 

実際、リクルートブライダル総研の資料を見ると、女性の3割が「婚活をしているのを人に知られることは恥ずかしい」と答えています。同性の友人が3人いれば、うち1人は婚活を恥ずかしいと思っている。その状況でおおっぴらに「私、婚活してるんだよね」と語るのは、和を重んじるコミュニティの中では相当しんどいでしょう。

さらに「婚活」している人は、「結婚ができない」人だ、と答えた人も女性の2割弱いました。ドラマの名の通り、自然な出会い以外を探すことは「逃げるは恥」と考える人も残っているのです。

 

現代の婚活は「恋愛のきっかけ」にすぎない

実際、ご相談いただいた事例で女性がこうおっしゃったことがあります。

「結婚したいって思ってるんです。でも婚活はしたくない。だって悲しいじゃないですか。友達は普通に出会って結婚できたのに、私だけ婚活しないと結婚できないって、認めなきゃいけないんですよ。別に私は婚活で結婚した人を差別するつもりとかないですけど、友達からどう思われるかとか考えると、婚活はちょっと踏み切れないですね。う~~ん、でも結婚したい。どうしたらいいんだろう。ねえ、どうしたらいいですかね?」

 

この発言からは「理性的に考えて婚活で成婚する人を差別すべきではない」というルール意識と、「でも、私はそれを恥だと思ってしまう」という本音の揺らぎが見て取れます。人間は理性だけで生きられるものではありません。いくら世間で婚活が一般化しても「でも、昔から刷り込まれたドラマや漫画の物語みたいに結婚したい」と考えたくなるのも、無理のないことです。

 

婚活を経験すると「新しい恋の形」があると分かる

しかし実際に婚活をしたことのある方ならご理解いただけると思いますが、婚活は従来のお見合いと似て非なるものです。婚活アプリで出会った彼と次のデートへつなげたければ、好かれるように努力をするしかありません。かつてのお見合いのように、そこからうまくいくようおぜん立てしてくれる仲人さんはいらっしゃらないのです。

そして残酷な現実ですが、男性なら年収、女性なら年齢や外見で判断されることは避けられません。ずらりと出会える相手はリストアップされますが、そこから「積極的に恋をすること」、そして「恋した相手を落とすこと」は自分の仕事なのです。

アプリや結婚紹介サービスを始めとする婚活はあくまで「出会いの数」を担保する道具であり、お見合いのように「周りが盛り立てて、結婚させてくれるツール」ではありません。しかしだからこそ、婚活経験者は「やってみてよかった」と多数が回答するのではないでしょうか。なにせ、普通の人生では出会えなかったようなタイプの相手と、恋愛結婚がかなうのですから。

 

婚活は「妥協」「逃げるは恥」ではありません。単に恋する相手に出会うチャンスを、課金して手に入れるだけです。そこから先は、すべてあなたの恋愛しだい。そう思えば、羞恥心も乗り越えられるのではないでしょうか。あなたがいつか抵抗したくなる心をえいやっと乗り越えて、素敵なお相手と巡り合えますよう応援しています。

 

参照:

山田昌弘、白河桃子著『「婚活」時代』

「恋愛・婚活・結婚調査2015(リクルートブライダル総研調べ)」 

http://bridal-souken.net/research_news/love.html 

 

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著者:トイアンナ

ライター。外資系企業で消費者リサーチを行った経験から恋愛を分析。現在までに700名以上の人生相談を受ける。ブログ『トイアンナのぐだぐだ』は月間最大50万PVを記録。著書に『恋愛障害~どうして「普通」に愛されないのか?~』など。

ブログ:『トイアンナのぐだぐだ』 http://toianna.hatenablog.com/